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花縄日記

花縄マスターによる日記(予定)

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恋愛の武士道…?

恋愛の武士道…?
 2月の土曜日、昼ちょっと前、天気予報とニュースでも観ようかな
 と思って、テレビのスイッチを入れた。妙に上品な年取った女の人
 が映し出された。「あの人に合いたい」と言う故人のインタビュー
 番組であった。宇野千代と言う作家で、結婚を3回位したらしい。
 途中から観たので正確な事は解らないが、相手は総て作家や画家で
 「世間様から見たら許しがたい事かも知れないけれど、4・5年は
 オス・メスだからとことん尽くすけれど、それを過ぎてしまえば尽
 くそうなどと言う気はまったくないから…
」なんて、とても普通の
 女の人では口に出来ないような事を、品の良い和服となで肩でか細
 い姿からは想像も出来ないような事柄を平然と言う。
 粋な着こなしだけど、江戸の女はこう言う柄を着るかな~とか、
 東京の女の人はSEXに付いてこんなにあからさまに言うかな~、
 とか、思いながら、ま~若い頃はさぞかし美人だっただろうな等々。
 ところが聞いていて全然嫌な感じを受けないのは、聞いている僕が
 鈍感なのか、当たり前の事を当たり前に言っていると受け取ってい
 る僕の人生観なのか、解らないけど、さすが作家?…と思える事を 
 続いて言った。
 「未練が有ろうとなかろうと、相手が嫌がっているものを追いかけ
 るような事はしない。陰で泣いたかどうか忘れたけど、それは私に
 とって恋愛の武士道だから…
」と言ったような事を言う。
 別にメモしたわけじゃないから、正確な言葉とは違うかも知れない
 けど、間違った受け取り方はしていないと思う。
 ただ、彼女の場合は作家として経済的にも自立しているし、自分を
 見詰める目=他人を見詰める目を正確に持っているから、傲慢に聞
 こえないし、納得させるだけの説得力もありますよね。
 何も無い我々凡人とは違うわけです。

 で、それを観ながら、頭の隅の方で「ホモに恋愛の武士道なんて
 あるかな~…」と自分を含めたホモ達の事を考えていた。
 また、夫を切り刻んだ歌織容疑者の事も脳の隅に浮んだ。
 
 ホモの人たち専用の「ホモサウナ」が出現し始めてからは、殆んど
 聞かないけれど、20年位前までは、男に狂って(?)自殺した、
 なんて話は時々聴いたことがある。SEX絡みの話は結果はどうあ
 れ、未練心が総ての基本的な原因だから、理性や知性などは吹っ飛
 んでしまって、壮絶な暴力(バイオレンス)に発展しかねない。
 ホモの場合はどんなに未練があろうと、その気になれば幾らでも
 違う相手が目の前に居る訳だから、今時自殺したり相手を殺傷した
 りしなくても、少なくとも肉体的快楽だけは解消できる。心の傷は
 (未練心)時間が解決してくれるであろう事も多少知っている。
 それにホモの場合は、共同生活をしているカップルなどは少なくて、
 経済的に相手に依存していないから、夫婦間の別れ話とは基本的に
 違う。ホモの場合の別れ話の原因は殆んどが“飽き”に起因してい
 る事も知っている。けど~、“飽きた”なんて完全に傷付く事を知っ
 ている言葉は簡単には言えませんよね。言い争った場合、「それを
 言っちゃ~おしめ~よ!」って言う言葉の一つだと思います。
 それを言ったら最後、完璧な決裂状態になる訳ですから、憎しみも
 倍増する事は請け合いです。

 憎しみは愛の裏表(うらおもて)等と気付くのは、後々の事で、
 別れ話を言い出された方は、他人には想像も出来ないほど自尊心が
 傷つき、「自分の存在を否定された!」と思い込み、「別れて済む
 ような話じゃない!」などと、経済的依存の上に成り立つ自分の
 将来までも見えなくなってしまうからです
。親の経済力を自分の
 経済力と錯覚し、夫の経済力をも自分の経済力と思い込む程自己
 中心的な感覚なのだから、「金の魔力」を自分の魅力と勘違いする
 などは朝飯前なのである。
 もし歌織容疑者が獄中記を書いたら読んでみたいものである。

 はて?…武士道ってなんだ!…。あんなか細い女性から武士道な
 どと言う言葉が出るとは思ってもいなかった。作家と言う特別な
 才能に恵まれた人だから言えることで、男でも普通のリーマンが
 言ったら、軽く鼻の先で失笑されるか、右翼的な考え方の持ち主
 だと誤解されてしまうだけだろう。
 僕的(ホモ的)な考えで言わせてもらえれば、武士という限りは
 男だろうと思うし、死を覚悟の上で行動し、言葉を発する人だろ
 うと思っています。衆道と呼ばれていた時代の男同士の恋愛は、
 お互い命を賭けて契りを(SEX)結んだと言われています。
 現在、僕を含めてホモでそんな人は見た事も聞いた事もないから、
 まずホモと武士道とは結び付かない?…でしょう。

 過去の僕の経験から言えば、別れる際に“まず保身”から入る
 のは誰もが持っている本能的?なものです。
 出来るだけ穏便に別れる方法を考慮します。相手の欠点や浮気を
 責めてもやり返されるだけで、上手く行きませんし言葉の揚げ足
 を取り合って、最悪の状況を作り出します。一度嘘を付くとその
 嘘をカバーする為に、再度嘘を付く羽目に陥る。嘘は態度や顔に
 すぐ出るから、相手の信頼度は極端になくなる。そ~なったら、
 罵りあいから暴力行為に発展し、地獄絵図の別れ方となる。
 本音は“飽き”たとしても、決して口に出してはいけない。
 ひたすら自分が悪い(事実だから)からで君の所為じゃない事を
 強調し、平謝りに謝る。間違っても「男ぶって」高飛車に出ない
 事が大切で、最悪の場合ノコギリで八つ裂きにされてしまう。
 
 遇うは別れの始め(会者定離)…は世の常で、別れが難しいのも
 好色者の定めですから、ホモ達よ「恋愛の武士道」を知ってい
 る相手を好きになる事が必修条件ですぞ!…。
 それにはまず自分自身が「恋愛の武士道」を実践できる教養と、
 SEXの何たるかを知っている事が前提ですね。
 間違っても見栄っ張りやお嬢様のような振りをする(歌織容疑
 者的ホモ)相手に引っ掛からないように…。
 たかがSEXされどSEXです。だけど、SEXって各自の
 人生を大きく左右する
って事を忘れないように…合掌…。