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花縄日記

花縄マスターによる日記(予定)

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江戸のしぐさ?・・・。

江戸のしぐさ、昭和のぬくもり…?。
私はガキの頃から銭湯へしか行った事が無い人間で、内湯と言う
ものを知らないで育った。
去年の秋頃からその銭湯の番台のところに、「江戸のしぐさ、昭和
のぬくもり…」うんぬん…って云うポスターが貼られている。
何の意図を持って貼ってあるのかな~?…って、ちょっと気に
なっている。
だって、昭和や平成に生まれた人間に「江戸のしぐさ…」なんて、
いきなり問い掛けられても戸惑いますよね。何をどうすれば良い
のか、誰に何を訊いたら良いのか皆目判らない!?…。
江戸のしぐさ…ってこうですよ…、って言う箇条書きがある訳じ
ゃないし、マニュアル育ちの若者にとっては見当も付かない話…
って事ですよ。じゃ~お年寄りに訊けば判るのか!?…、って
言っても、そんな事を事細かに教えてくれる親切な年寄りなんか
居ないし、今の年寄りは自分の事だけに汲々としていて、七面倒
くさい事にはソッポを向くのである。

一つだけ考えられる事がある。近頃…、妙に昭和を懐かしむ?…
風潮があって
、それも戦前ではなく、戦後の高度成長期の(オリ
ンピック景気)庶民の生活を描いた映画がヒットして、続編まで
作られ、それがまた傑作だと評判になっている。戦後生まれの人
達(いわゆる団塊の世代)が自分の少年時代を再現されて感激し
ているのだ。「あ~、あの頃は良かった!?…」っと言うわけで
ある。
私などは「良い時代だった!」なんて、ちっとも思わないし、
懐かしむどころか、忘れる事が出来るなら忘れたい苦い思いばか
りが脳裏を過ぎって、…風呂屋だって何時も芋を洗うように混ん
でいた
し、素っ裸の大人達が風呂の中で言い争っていたのを思い
出すぐらいなものである。私の父親などは気の小さい職人であっ
たから、いつも私同様「隅っこでこっそりと湯船に浸かっていた
ありさま…」であった。今は各家庭に風呂はあるし、マンション
がボコボコ建って、町の銭湯はガラガラである。
…って言う訳で、お風呂屋から見れば、そんな昭和の“芋洗い”
状態の再現を夢見ている!?
、…としかみえない。もしそうだ?
としたら、貼る場所を間違えてるんじゃね~か!?
風呂屋に来ている客よりも、“風呂屋に来ない人達“に向かって
「江戸のしぐさ、昭和のぬくもり…」が銭湯には「あるよ~!」
ってアピールすべきじゃないのかね~?!…。
実際にはそんなものは陰も形もね~けど…。だって、いまの銭湯
は外国語が飛び交い、遠慮も作法もあったもんじゃね~よ。
そんな現状だから、私はいまだに小さくなって「湯船」に浸かっ
ている。

江戸のしぐさ、かどうかは知らないが、「湯船にはつま先から入
れ…」「隣りに人が来たら隙間を作れ」「洗い場では石鹸を飛ばす
な!」「備え付けのモノは必ず片付けろ!」…等など、口うるさ
く言わた。…笑い話のようだけど、私は今でも湯船に入ると
「肩まで浸かって100まで数えろ!」と言われ、烏の行水の
私は、数を数えている自分に気付くと、苦笑と共に父親の顔が
浮ぶ…
。親父は風呂の行き返りに色々な世間話をした。
「…なんて男のやる事じゃね~」とか「…なんて恥知らずだ!」
「大口を叩く奴の話は半分にして聞いていろ…」「お天道様に顔
むけできね~よ~な事はするな!」等など。要するに現物の反面
教師として
私を教育していたんだと思う。
その時は判らなかった事だが、大人になって徐々に解ってきて、
両親の墓参りに行くと、自分が段々父親に似て来るのが判る。
(オヤジもやっぱり夢想家?…だったんだろ~な~)今の自分
と同じように、様々な現実の壁にぶつかり、気弱で小粒な人間
になって、他人や世間の顔色を伺いながら生きていたんだろう
な~…って。

何の屈託もないように見える若者も、若者ゆえの悩みや苦しみ
哀しみを持って生きているのだ
。団塊の世代に苦労した親父達
よ、「昭和」を懐かしむのも良いけれど、けっして「昭和は温か
かった!?」等と錯覚しないで、若者達に「平成は良かった!」
「団塊の親父達は優しい!」…っと言われるように第二の人生
を生きて行くことの方が「生甲斐」だとおもうよ。
反省だけなら誰でも出来る(反省猿)。懐かしむだけなら「江戸
のしぐさ・昭和のぬくもり…」も何の役にもたたないよ…。
昭和の名残を訪ねて、古い街並みを探索したりしている人達を
見た事がありますが、街並みを探すより、本人が温もりのある
人間じゃなかったら、どうしようもないでしょう!?


江戸のしぐさも昭和のぬくもりも、要は今生きている現代人が
「自己虫」じゃなく、どれくらい他人に「優しく」なれるか?
って事を試されているんだと解釈したい!?
じゃないと、過去ばかり懐かしんで、反省も悔恨もない年寄り
ばかりで群れを作ったって、若者に馬鹿にされるだけですよ。

昔を懐かしんで愚痴ばかり言う年寄りは、所詮現代のスピード
に付いて行けないから、愚痴るのである。何でも解っているよ
うな振りをしないで、愚痴るヒマが有ったら、自分を磨く事に
精を出して、若者に教わる位の謙虚さを身に付けた方が余生は
楽だよ!!
…。退職金や年金が有るからって、群れを組んで
遊んでいるおじさんおばさん達よ!…。